2010年04月

一昨日のお話になりますがクラフトロボ(以下ロボ丸)が無事到着しました。
ワタクシが信用していない青テン(社内では”S川のビジネススーツ”と呼ぶらしいw)を羽織った運送屋配送だけに少々不安がありましたが、今回はスムーズに荷物を引き取りできました。(今回はSDではなく軽ワゴンに乗った下請け業者様。どっかの路上でSDのトラックから荷物を引き継ぎするのですが、とある人が”まさにロジスティクス!”と感心しておられましたわ。)
 
昨日場所を少し空けてロボ丸くんを設置しパソコンと接続。付属ソフトのインストールまで完了しております。
試しにドライバを起動しDXFファイルを開いてみたのですが、読みとってくれているようです。inkscapeで作成したベクトルデータはわかりませんが、CADのデータは何とか使えそうな感じ。
 
試し切りはもう少し先です。
今日か明日線路の加工や敷設のみが済んだ”ぶつかりモジュール”を引き継いで芝生貼りやバラスト撒きをしなければなりませんので、本格的なテストはGW後半以降です。
 
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昨日GW商戦の目玉企画”ぶつかりモジュール”の線路バラスト撒き・着色を致しました。
バラスト撒きという作業をやるのは高校の鉄道研究部文化祭向けレイアウト製作以降20数年ぶりでございます。
 
撒き方はまあ基本通りというんでしょうか・・・・・最初半分折りした紙にバラストを入れ少しづつ所定の箇所に載せていき筆で形をまとめた後、中性洗剤を2滴落とした水を軽く霧吹きでバラストにしみ込ませます。水が浸みたかなと思ったら2倍程度に薄めた木工ボンドをスポイトでチョンチョン一滴づつ落としてやりました。
慌てず丁寧にやっていけば何とか巧くいくかしらといったところ。
 
速乾性木工ボンドだったため一晩で十分固まりました。
その後エアブラシで線路をサビ色に着色します。
 
イメージ 1
 
サビ色につきましては前回お話しましたように依頼主から「もっと赤っぽくしてくれ」と言われたため、このモジュール専用のサビ色を調合。今日見せたらこれでOKと相成りました。画像を見ていただければ差がわかるかと思います。トミックスのバラストの色に近いイメージでしょうか。
あとこのモジュール表面は若草色の植毛マットを敷きますが、バラストは植毛マット上に被せマットの切れ目が見えないようにします。最初画像のようにわざと被さらないようにしたのは、追加で土手や地面、雑草等を作り込みたい人にとって植毛マットが邪魔になる可能性があるため剥がせるようにするためでした。しかし商品の見栄えを優先するのと草木の植え込み加工を施す人があまりいないだろうという依頼主の判断で完全に被せることにします。
これはワタシ個人が使ったり自分のブランドで販売するものでないため依頼主の判断を最優先せねばなりません。責任は依頼主及び販売をされるお店にあるわけですから。
 
次に鉄橋の色についてです。
コチラは山鳥線向けのもの。山鳥線レイアウトはあとりえミューの広報ツールとしての役割があるものの、私的要素が強くワタクシの世界観を全面に押し出すことを目的に製作しております。
各ストラクチャーやシーナリーの色は文字どおり自分のカラーです。
 
鉄橋の色の選定は本当に悩みます。最初は緑2号に近い深緑にしようかと思っていたのですがレイアウトに設置してみると重くて暗く、作り込んだディティールがよくわからなくなります。
そこで一時灰色9号に塗ることを考えましたが、どうもしっくりこない・・・・・・。
次に浮かんだのがグレーに近い青色です。最近の名鉄の鉄橋や駅ホームの手すりとかによく使われているイメージになります。
しかしやっぱり緑も捨てがたい・・・・・・・。
 
塗り替えしたてのときは深緑ですが褪色が進むとやや黄緑っぽい色に変わってくるため、そちらを試してみることにしました。
 
イメージ 2
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
この試作品画像だと彩度が高く安っぽい色に見えますが、実際はぐんと色を濁し抹茶系の色としています。
まだ登場していないですがJR西日本京都支社カラーのイメージで。。。。。。
 
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この色で本決まりではなく青色もまだ候補から外していません。
レイアウト全体の中での見栄えやバランスを熟慮し何度か再調合を繰り返し最終的な色を決めていかねばなりません。一度取り付けたら外すことができないものだけに慎重な選定をした方がいいのです。
 
ホントに色は難しいです。
 
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心を溶かす~色彩のブルース~♪

昨日線路のサビ塗装用塗料の調合を行いました。
色レシピは原色オレンジにクレオスの「ダークアース」という色を混ぜ、艶消しのフラットベースを足します。
混合割合については時代設定や各人の好みがありますので「適当に・・・・・」というコトで。
例の”ぶつかりモジュール”(間もなく大須キッズランドで発表の予定)の線路にもサビ塗装を施す予定*なのですが、現在の鉄道路線よりも赤錆び感がもっと強かった気がします。蒸気機関車などが活躍していた時代はオレンジのやや配合を多くし電車主体の場合はやや黒みを強くといったところでしょうか。(ブレーキシューの材質が鋼鉄からレジンに代わったため)
 
*”ぶつかりモジュールの方は依頼主の好みに合わせ、原色赤を混ぜ調整し吹き付けます。”
イメージ 1
KATOユニトラとTOMIXファインに色を試し吹きしたらこんな感じになりました。色をつけるだけで雰囲気がガラリと変わりますねえ。本番でもライトグレーのバラストを撒いてこの塗装を施します。(保線状況が良い幹線鉄道ならレール周辺だけエアブラシで赤錆び塗装を施すのが良いかなと)
 
次にポイント関連について
前回お話したHO用KATOユニトラ電動ポイントマシンとトミックス電動ポイントマシンユニットです。
山鳥線用にはKATOの方を使う可能性が高いです。
 
それと”ぶつかりモジュール”の線路製作担当者(ワンコ橋を作っておられる方)のお宅からトミックスポイントのオマケパーツを拉致して参りました。欲しかったんです~電動転轍機や手動テコのアクセサリーパーツが。
 
トミックスも妙なところで拘ってくれますねえ。(嬉
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公会堂の納品が終わり次の企画"ぶつかりモジュール"へと移行しますが、その合間にまたまた雑記を・・・・・。
 
このところ模型屋さん等で「車輌モデルの売り上げが頭打ちになってきたけれど、レイアウト用品が少しながら伸びている」という話を耳にします。今回請け負ったストラクチャーの企画も今後レイアウト用品が有望株だという期待から生まれたものです。
 
しかしながらひねくれ者で何でもネガティブ思考でものを考えてしまうこのワタクシw。模型メーカーや模型屋が期待するようにぐいぐいレイアウト用品の売り上げが伸びていくことを信じ切っておりません。
”エコカーブーム”のようにどこか脆弱で一過性っぽい小さなブームで終わってしまう可能性があるのではないのかと思えるときがあります。あくまで私の憶測ですが。
 
鉄道模型レイアウト製作が静かなブームとなり始めたきっかけのひとつに2007~2008年に放映されたNHK「趣味悠々・鉄道模型入門」があるかと思います。この時団塊世代と呼ばれる人たち(ワタシも昭和45年生まれで思いっきり”団塊世代”ですが)が還暦を迎え「定年を迎えたことだし長年の夢だったレイアウト建設を始めるか」と一念発起されたこともあるでしょう。そこから既に3~4年が経過しています。
 
ポジティブなシナリオを描けば後に続く世代がその動きに触発され受け継ぐ形でゆるやかに成熟したジオラマ文化が広がっていく姿が思い浮かびます。
逆にネガティブなシナリオを描くとやはり今年後半あたりにブームが消失しはじめ、各種レイアウト用品やストラクチャーの売り上げが漸減していく。そういう予想も出てきます。
 
本格的なレイアウトを作るとなると長い場合2~3年の作業期間を要しますが、2007年から2008年頃に着工したグループがぼちぼち完成させる・・・・・もしくは途中で製作に飽きてしまい工事中止というタイミングでしょう。
レイアウトブームが継続性のあるものか否かを占うのは今年の動向を見ないとわかりません。
 
私としてはポジティブなシナリオ通り、若い世代の人たちも地面製作の魅力に目覚め・・・・・と願っていますが、「趣味悠々」以後メーカーや雑誌媒体、現在の模型流通の主力を担う量販店等がイメージづくりの活動を継続できてきたかというとそうと言い切れない気がします。
地面派といわれるモデラーたちの多くは「鉄道以外の風俗文化・自然環境・歴史を幅広く、しかも深く精通していなければいいレイアウトはできない」と口にしますが、果たしてそれをユーザーに伝える努力をしてきたメーカーがどれだけあることか・・・・・。
 
古くはグリーンマックスの社長鈴木雅夫氏や小林信夫氏がカタログ上で旧家屋や漁港、飛行場等の魅力を語り、それと共に自社の製品を売ってきた例があります。あのカタログは宣伝ではなくまさに広報活動と云ってよかったものでした。(どうも「宣伝」と「広報」の区別をよく理解できる人がほとんどなく当方歯がゆい気持ちなのですが・・・・・。以下の文を刮目すべし http://www.jahfa.jp/jahfa8/pala/person1.pdf
HOですとエコーモデルさんが昭和30年代の情景製作に力を入れられており、その魅力を幅広い人々に伝えています。http://rail.hobidas.com/blog/natori/archives/2008/06/post_792.html
 
しかしながらほとんど多くの模型メーカーや雑誌媒体がユーザーに伝えるレイアウト製作の知識や情報の多くは初心者向けに留まってしまい、手軽さのみを訴求したり商品紹介をするのみになっているのが多いです。
 
幅や深さを持たない文化は数年程度でさっと消え去ってしまうし、軽いユーザーは簡単に剥がれてしまいます。
そのことを熟知している人間が模型業界にどれだけいるのか疑問に思うのですが・・・・・。
 
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