毎度毎度小ネタばかりのブログになっていますが、今回は金属車輪の黒染めをやってみたいと思います。
近年は旧形車輛を中心に黒染め車輪を装着した製品が増えていますが、当方の車輛はまだ銀メッキ車輪のものが多くあります。JR時代の車輛ならそのままでもいいのですが、国鉄時代の車輛となってくるとやはり黒車輪の方が脚回りが落ち着いてみえます。とはいえ別売りの黒車輪に交換するとなるとかなりの出費が予想されるので、自分で黒染めする方法を探してみました。
割りと鉄道模型をやっている人の間で知られているのが、いさみやさんの常温黒染液であり、なかなかの逸品のようです。 (KH Train Factory様のレポート)
しかしもっと身近な材料で黒染めができぬものかとネットで検索しまくると、意外な方法が見つかったりします。
まずひとつ目に浮かんだ考えはサンポールやカビキラーなどなど塩酸が含まれる洗浄剤で車輪に施されたメッキを溶かせないかということでした。以前ある方がメッキ加工されたプラモデルのパーツを漂白剤に漬けてメッキを溶かす方法を紹介してくれたことがありあす。(もうブログ記事消えたのかな?)
プラパーツだけに限らず、金属のメッキも漂白剤で溶かし落とすことが可能なようです。脱線しますが、サンポールと乾電池、錫を使って工具をメッキ加工するというようなことをしている人もいます。(ただし換気とかをしっかりやらないと塩素ガスが充満し、アウシュビッツ収容所になりますので要注意)
話を戻しますが、空き瓶の中にカビキラーを注いで、銀メッキの車輪を漬け込みます。
(これも薬液が飛んで失明しないように防護メガネを装着したり、ゴム手袋をつけてから作業してください)
数時間ほど経つとカビキラーが黒く濁ってきます。丸一日放置しておくと、薄っすらとですが、車輪が黒っぽくなってきます。
他に試したものは日東紅茶の出がらしと酢(レモン汁・クエン酸などもいい)で黒錆をつける方法です。
しっかりと日東紅茶を煮立ててタンニンを抽出し、レモン汁・酢・クエン酸のいずれかを混ぜて、黒染めしたい金属品を漬け込みます。こちらはタンニン酸鉄の被膜で黒くなるということらしいです。
世捨て人「カナモ」様 「【超簡単!】モーラナイフに黒錆加工を施してみた【MORA KNIV】」
下の写真は日東紅茶の出がらしと酢を増せた液ですが、やはり車輪を漬け込むと黒ずんできますね。ただ自分の場合は紅茶の煮立てが不十分だったのか、黒染めに時間がかかってしまいました。
そして次に使ってみたのはアーテックの銅板いぶし液という薬剤です。
これはエッチングをするときの塩化第二鉄溶液でしょうか?1時間程度漬けこむとアンバー色の膜ができていい感じです。集電板など銅板の場合はもっと短い時間で黒くなります。これはモノタロウで371円と相当お手軽な価格で販売されております。
個人的にはこれがいちばんおススメかも。
ということでトミックスキハ58HGの最初期モデルやED62・EF62・EF64などの銀車輪を一気に黒染め化していくことにします。
にほんブログぷろぐ村
ツイッター