カテゴリ: 山岳部・橋脚・石垣の製作

 再びレイアウト製作作業に戻ります。
 渓谷部分の仕上げやモジュールトラックの調整作業を行うため一時的に撤去していた橋梁を元の位置に戻します。その前に橋脚の固定や位置調整をしないといけません。

 円錐形の石積み橋脚は川の中に建てたものが2本あります。そこに円形の基礎を予め作っておいたのですが、かなり前に作ったもので出来があまりよろしくありません。きれいな形状に直します。

 まず元の基礎上部をノミやヤスリを使って平滑にします。イメージ 1

 それからボール紙をカッティングプロッタで円形のケガキを入れてカッターナイフで切り抜き新しい基礎を作ります。イメージ 2イメージ 3 基礎は2枚合わせにして作りますが上に貼り重ねる方は輪のように切りました。切り抜いた輪の中側のボール紙はコニシのウルトラ多用途SUプレミアムという接着剤を使って橋脚の底側に貼り付けます。うちが作った円錐形橋脚はウレタンキャストレジンで製作したもので通常のゴム系ボンドでは剥がれてくる可能性が高いです。このSUというボンドの主成分を確認するとウレタンを使っているようですのでいけるかと思うのですが、心配であればボルトどめしておいても良いでしょう。

 出来上がったボール紙の基礎を橋脚建立位置に貼り付けます。パテを兼ねてラッカーで溶かしたスチロール材(プラモデルの廃モールド)を塗って接着です。イメージ 4

 さらにベースの裏から木ネジを入れてウレタンキャストレジンの橋脚を固定するようにします。ウレタンキャストレジンの成型物は接着剤よりボルトやネジ固定をした方が万全です。それと完全接着固定しない方が後から取り外し修繕が可能です。

 次に桁と橋脚のボルト固定です。プレートガーター橋は桁と桁の間にコの字断面のボール紙を使ったジョイントを接着してあります。そこにボルトの穴を開けておきました。写真ではわかりにくいですがボルトの頭が見えます。イメージ 5 桁の底側から突き出したボルトです。
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 桁に取り付けたフレキシブルレールの枕木と枕木の間に極細の精密ドライバーを突っ込みボルトを橋脚の頭部にねじ込みます。
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 この後トラス橋も再設置しました。
 架線柱や橋脚点検歩廊も仮取り付けしています。

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イメージ 9
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イメージ 11  しかしレールと桁の間に隙間ができてレールがやや浮いた箇所があります。橋梁の支承等を再加工して取り付け位置高さ調整等を行いましたがまだ完璧ではありません。桁と枕木を何とか巧くとめる方法を考えているところです。(接着はなるべく避けたい)

 橋梁や鉄骨型架線柱がつけて楽しんでいる場合ではありません。
 この後が大変です。試運転をして車輛の走行に不具合が出ないか確認しないといけません。それはもう少し後になりますが、モグラ叩きのようなバク潰しが嫌なのです。

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 前回の追加報告的な内容です。
 地上用に続いて橋梁区間用の鉄骨型架線柱にもビームを取り付けました。
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トラス橋用とプレートガーター橋用の2種です。長い方のビームを取り付けています。
 通常直線区間の場合ですと短いビームと長いビームの架線柱を交互に設置。カーブ外側の場合は短い方を、内側のときは長いビームのタイプを並べるのがセオリーです。(碍子についても本当は外向き・内向きがある)
 しかしながら上越線の第一利根川橋梁の架線柱を見ると全部長いビームになっていました。このレイアウトも長いビームにしてしまいます。

 プレートガーター用
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 トラス橋用
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 橋梁区間の架線柱は地上用と柱の形状が異なってきます。
 近年建造された(といっても昭和40年代近くから)RC橋でしたら、パイプ式やコンクリート製の架線柱を使ってもおかしくはないのですが、明治から昭和初期に建設された鉄道橋の架線柱であれば鉄骨型を選びたいところです。
 TOMIXやKATOからも地上用の鉄骨型架線柱が発売されるようになってきましたが、橋梁区間用は出ていません。また架線柱を取り付ける橋脚側のアダプターも実物の形状とははるかに程遠い玩具的なもののままです。
 前々から自分は・・・・・いや本当は他にも大勢このことを気にしている人がいるかと思われますが、何とか少しでも架線柱や取り付け部分を実物の形状に近いものにしたいと願ってきました。
 TOMIXやKATOの橋梁は多少外観を犠牲にしてでも小さい子供でも安全に扱えるようにし、フロアレイアウトで手軽にレールをつなげて遊べるように設計していかねばなりません。自分が作ったような先端が尖っていたり小さな碍子や細いワイヤーがいくつも使ってあるような架線柱や橋梁にするわけにはいかないでしょう。(PL法の絡み) 橋梁専用の架線柱を新規に金型をおこしてやることも難しいかと思います。
 つまりは我々自身が自作するなり、サードパーティーメーカーが動いて橋梁用の架線柱を作っていくしかないということです。

 しかしながら先日書いたようにそれを実現するにはレイアウトビルダーが採用するレールやそのシステム(というか縛り)の見直しを計って頂く必要があるでしょう。
 仮にサードパーティーメーカーが今、実感味重視の精密な橋梁やその付属パーツの商品化を企画し製造販売をしたとしてもそれが受け入れられる土壌はできていません。多くのユーザーがTOMIXやKATOのレールシステムに流れてしまっている動きをサードパーティーメーカー自身がが自分の元へ少しでも引き寄せられるよう努力していかないといけないのです。
 ストラクチャーなどのレイアウト用品はその商品が売れる売れないだけを考えているだけでは売れません。どんどんメーカー自身がユーザーの手本となるようなレイアウトを見せて、ユーザーにリアル志向のレイアウトがほしいという気運を盛り上げていかないといけないのです。実物の知識を伝え広めることもやっていくべきです。相当重い負担ですし遠回りな話ですが。


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 今回も小ネタになります。
 橋梁の小物取り付けですが、今回は橋脚点検歩廊と架線柱です。
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 円錐形の石積み橋脚に取り付ける円形の橋脚点検歩廊は骨組みだけ先に製作してあり塗装も終えました。
 踏み板のみ製作していなかったのでボール紙で作ります。カットはカッティングプロッタを使います。
 
 円形のカットした踏み板はまたコンクリ板風に塗装しました。これも縞鋼板に仕立てると良かったのですが、橋桁につけた歩廊もまずまずの質感だったのでこちらも踏襲します。
 
 橋脚用の鉄骨型架線柱は下部がくの字に曲がったタイプで橋脚の脇から生える格好です。
 ウレタンキャストレジンで製作した橋脚に6つの穴をあけて架線柱を埋め込みます。
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イメージ 3
 こんな感じで橋梁用の歩廊や架線柱がひと通り揃ったのですが、架線柱のビームをどうするかまだ決めていません。
 かなり昔に買ったTOMIXの鉄骨型架線柱があり、ビームが別パーツになっているのでこれをそのまま使うと良いのですが、もう少しローカルタイプのシンプルな構造のビームも良いかなと思いはじめました。
 津川洋行とかDDFで製品化されていたようなタイプの架線柱です。あとこばるさんからもエッチング製のローカルタイプ架線柱も発売されています。
 入手性や値段のことを考えてどれを採用するか決めます。年末年始に差し掛かり運送屋が繁忙期に入っていますので正月明けにビームを追加するかも知れません。
 
 
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 昨日市街地脇を流れる川岸法面の石垣や階段の製作を行いましたが、今日は塗装を行いました。
 石垣とコンクリート部分を分離して微妙な色合いの違いを出します。
 
 エアブラシによる塗装順序は最初に濃い目に溶いたつや消し黒を吹き付けし下塗りします。次にこげ茶色を吹き付けベージュのかかったライトグレーを吹くというのがいつものセオリーですが、今回もう一色オリーブグリーンを仕上げ吹きしています。
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 線路沿いの石垣は架線やパンタから発生する銅粉による赤錆表現を行ったため赤茶色かかった色にしましたが、今回は川沿いで水気が多い場所ということで緑系の色を使ってウェザリングをかけてみたのです。
 緑系の色でウェザリングをかけるというのはあまり馴染みがなく、どんな仕上がりになるか気になりましたが、いざ吹き付けてみると苔が生えた感じに見えて面白いです。石垣はもう一回こげ茶を吹いてコンクリ部分より色を暗くしています。
 
 石垣やコンクリを塗装した後でレイアウトの所定位置におくとこんな感じです。
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 川魚料理屋から
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 劇場側
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 家と家の壁の隙間を通ってみると川岸に降りられる階段があったという感じです。
 
 この後道路橋の桁や肝心の川の水表現をしないといけませんが、方法はまだ決まっていません。
 水田で採用した透明アクリル板で水表現をするか、透明樹脂の流し込みでやるかどちらにするか考えています。
 
 
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 前々回の最後で少しだけ書きましたが、市街地の脇を流れる川の護岸工事を行っております。
 
 川魚料理屋と劇場・豆腐屋・法律事務所が並ぶ場所が川岸になっており、川は一段掘り下げてあります。
 ここは地下を通る線路の脱線復旧・点検口を兼ねる場所になりますので法面の石垣や川底は取り外し式です。
 傾斜がついた法面は厚手ボール紙で骨を作って、上にGMの石垣を載せて再現します。
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 川魚料理屋と劇場・豆腐屋は若干石垣から突き出した格好で建造されている感じにして造形のメリハリをつけますが、その部分はヒノキ棒で芯を作っています。イメージ 1 さらに石垣よりさらに新しくコンクリートで護岸補強工事が行われた様子も作ってみることにします。
 
 骨組みの上にGMの石垣やボール紙を被せました。GMの石垣は予め型紙を作っておいてぴったり骨組みに填め込めるように切り出します。
イメージ 3
 
 なお川魚料理屋ならびに劇場と豆腐屋の間に川底へ降りる階段をつけました。階段はGMのローカルホームから切り出して作っています。写真で見ると傾斜が急に見えますが実際はもう少し緩くなっています。
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イメージ 5
 本当は塗装まで進めたかったのですが、やはりいつも通りどう作るか迷いながらの製作だったため、ここでタイムアウトです。続きはまた・・・・。
 
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